ダチ。 (友人)・・・Part 7 最終話

とうとう7話まできてしまいました。 多分最終回でしょう。



結局彼女と別れてしまい、あんな女でも別れると寂しいのか? それとも悔しいのか?。 どこの男も同じなのか? 週末になると寂しさを紛わすため、繁華街に出かけスナックやクラブに出かけるようになったらしい。

 しばらくそんな生活をしているらしく、俺もかみさんと結婚しダチとも会うこともなく数ヶ月が過ぎた。

そしてとある日、会社で仕事しているとかみさんからメ~ルが届いた。

「・・・さん、新聞に出てるよ」

 昼休みTelして事情を聞くと、

「酒飲み運転で逮捕、と小さく新聞に出てるよ」

その夜、詳細を聞くためダチにTelした。お母さんもかなりショックを受けて、俺に「や~ 困った~」の繰り返し。

本人の話では、どうやら寂しさを紛わすためパブに通っていたらしいが、常連になり飲み仲間も出来、まめに飲みに出かけていたらしい。

その帰り飲酒運転で捕まったとの事。ただ、検問とかでなく、テールランプが切れていたので走行中に停車させられたらしく、その時飲酒がばれたらしい。

それも自宅の100m位前だそうだ。そして一晩警察で厄介になり、弟が迎えに来たらしい。

 

俺:「おめ~はバカか。? なんで代行で帰ってこないんだ」

ダチ:「そんな飲んでないし~」 

俺:「だったら酒気帯びだべ~」

  「逮捕ってば、規定量飲んでるねが。!」



そして・・・・この一件でダチの人生がまたまた悪い人方向に向かう。!



困ったのが会社である。 

 一応、うちの会社は東証一部上場の企業。社則では当然、飲酒運転=解雇である。

ただ、組合からも温情がかかり、会社に出入りしている請負会社とかに口利きしても良いと言ってくれたのだが、このバカはカッコ悪いと断ってしまった。

多分、すぐ仕事が見つかると思ったのであろう。

ただ、大館と言う町は田舎で狭く、噂も知れ渡るし、まして車の免許も無い状態では仕事も見つからない。結局アルバイトでしのいでいた。

自宅に住んでいたし、食べるのも困らず、日々アルバイトをやったりブラブラしたりムダに時間を過ごしてしまい、慌ててはみたものの、結局40歳を過ぎ、現状のありさまである。



俺から見るとどうしようも無い位、アホな話である。

でも、秋田に戻ってこなかったらこんな事にはならなかったのかな。?

オヤジさんが亡くなり・・・

大館に戻り・・・・

変な女に捕まり・・・・

飲酒で失業し・・・・

一人東京で日雇い・・・



これから奴に新しい未来があるのか? 先週、大阪のパチンコ店放火の犯人と同じく、人生を悲観するのではないか。?

お母さんも70代になり、一人で暮らしている。 

43歳になり、これから良い就職がみつかり、人生の再設計は可能なのか。?

出来れば田舎に就職を見つけ戻ってくる事は出来るのか。?

わずかだがまだチャンスはあると思うが、奴にその運があるだろうか。?

そんな事を考えると、とても切なくなる。



かと言って俺に出来る事は何も無い。

とりあえず、今の俺に出来るのは、時々TELして話を聞いてやるだけ。!

あいつもTelできる奴は俺だけだろう。



昨日もTelで少し話ししたが、今は川崎埠頭の工事に出ているらしい。

だが会社の都合で今日から4連休らしいのだが、その分給料は安くなる。

日当7000円×働いた日数・・・ん~。微妙。



結構長い話のわりには、オチが今一だったど、いつか奴も田舎に仕事が見つかり戻って来るといいな~っと思っています。



お盆は仲間で集まろうか? って話も有るし、会えるといいと思っています。



ま~ここまで引っ張りましたが、こんな話でした。 チャン・チャン !



実は小さい頃からの幼馴染で、こいつもなかなかの人生を送っている奴もいます。

ま~、秋田県民なら・・・あ~知ってるって言うかも。

いつか機会があったら手短に書くかもしれませんが。?

それでは・・・ながなが読んで頂き有難うございます。